日本小児神経学会
English サイトマップ
関連リンク集
入会手続きはこちら
このホームページについて

Q48-1 小学校4年生で、ADHDと診断されています。投薬を受けていますが、大人まで使わなければいけないのでしょうか。

 ADHDの治療薬についてはQ20を参照して下さい。

 ADHDの治療目標は、その主たる症状である多動性や衝動性、不注意の症状を軽減させることだけではありません。学校や家庭においてADHDの症状により起こりうる問題や悪循環が改善することで、本人がより良い生活が送れるようになることが重要です。小学生のときにはADHDの症状が強くても、治療がうまくいき、その後は成長に伴い問題のない生活を送れるようであれば、必ずしも大人になるまで薬を飲み続ける必要はありません。その場合は、主治医の先生とよく相談して、薬を一旦やめて評価するとよいでしょう。

Q48-2 薬の中に抗うつ薬が含まれていますが、子どもに使っても大丈夫でしょうか?

 抗うつ薬はうつ症状や強迫症状(ある考えが執拗に頭から離れない、何度も同じ行動を繰り返すなど)に対して使用されることがあります。しかしながら、日本で発売されている抗うつ薬の小児への使用についての安全性は十分に確立していないのが現状です。これは発達障害に使用される他の治療薬(ADHDの治療薬や一部の薬を除く)が適応外使用されているのと同様です。内服したときの副作用についてはある程度予測がつきますが、長期間使用したときの体や脳に対する影響については明らかでありません。しかしながら、十分な治療を受けないことによって本人の症状が悪化し、これが将来的に大きな問題に発展するかもしれません。そのため、治療により症状が軽減して本人の生活が改善するメリットと、内服することで将来的に何か起こりうるかもしれない不安やデメリットとを天秤にかける必要があります。主治医の先生とは、どういった症状に対して治療しているのか、どういうメリットがあるかなどをよく相談して、納得して治療を受けるのが良いでしょう。効果がないのであれば、漫然と使用する必要はありません。

(岡山大学大学院医歯薬学総合研究科発達神経病態学 岡 牧郎)


理事長からのご挨拶
賞に神経科医が主に専門としている病気について
小児神経科医のいる施設
小児神経Q&Aコーナー

PDFファイル閲覧ソフトAdobe Reader(無料)はこちらからダウンロードできます。

Copyright @ 2005 日本小児神経学会 Japanese Society of Child Neurology