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Q17:軽度発達障害とはどんな疾患ですか?早期発見のポイントはありますか?

 軽度発達障害という言葉は通称であって、行政機関や各種学会の委員会などにおいて定義されたものではありません。一般的には「学習障害」、「注意欠陥/多動性障害」、「高機能広汎性発達障害」の3つの障害を指し示した言葉として使われているようです。これら3つの障害は、脳性麻痺や精神遅滞、知的障害のある自閉症といった発達障害に比べると、その障害が軽いという意味合いで対比的に軽度発達障害と称されるようになったのではないかと思われます。

軽度発達障害といっても障害の程度のことを言っているのではないことに注意してください。当然のことながら、上記の3つの障害には軽度から重度まで多彩な状態の子ども達が存在します。軽度発達障害だからといって決して困難が軽いということではありません。

早期発見のポイントは、それぞれの障害の行動特性に気づくことです。学習障害は、知的発達は普通なのに読み書きや計算にとても大きな困難があります。小学校入学後の早い段階で気づくことができるとよいでしょう。注意欠陥/多動性障害は、過活動・不注意・衝動性の3つの行動で特徴づけられます。年齢や発達状況から見て、あまりにも落ち着きがない、集中することが苦手であるなどの行動特性がきっかけで、幼児期後半頃に気づかれることが多くなっています。高機能広汎性発達障害とは、知的な遅れのない広汎性発達障害を指します。広汎性発達障害は自閉症やアスペルガー障害などを含む包括的な用語です。言葉の発達が遅れている場合には1歳6ヵ月児健診や3歳児健診で気づかれることが多いのですが、言葉の発達が遅れないアスペルガー障害は、既存の乳幼児健診では気づかれにくく、保育所や幼稚園などで、一人遊びが多い、集団行動が取りにくい、こだわりがあるなどがきっかけで気づかれることがあります。

(鳥取大学地域学部地域教育学科 小枝達也 )


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