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Q12: 検査時の鎮静剤服用について教えてください。

A:小児神経疾患の診断に際して脳波検査や頭部画像検査などが通常おこなわれます.検査中に動かないでいる必要がある画像検査では,安静の保てない小児では内服薬や注射薬で睡眠状態にする必要がありますし,「小児てんかん」の診断のための脳波検査では,おきているときだけの脳波所見では十分でなく,睡眠時の所見も合わせることによって有意な所見を検出することができます.自然睡眠でとれればいいのですが,病院の外来診療などの限られた時間で自然睡眠を待つのは不確実で時間も浪費しますので鎮静薬(睡眠導入剤)を用いることがよくあります.
 脳波検査でよく用いられるのはトリクロホスナトリウム(商品名トリクロリールシロップ),ペントバルビタール(商品名ラボナ錠)や,抱水クロラール坐薬(商品名エスクレ坐薬)などです.それぞれ主治医が患者さんに合った量を処方しますので安全ではありますが,薬の効き方は個人差がありますので, 睡眠状態,酩酊状態やふらつきが長く続く人も稀にみられます.以前の検査でそのような状態になった場合は内服する量を調節したり使用する薬剤の選択を主治医と相談した方がいいでしょう.また,エスクレ坐薬はゼラチンで包まれていますので,ゼラチンアレルギーがある場合は使用しない方がいいので申し出てください.
 画像検査では,限られた時間で睡眠状態になる必要があるので,脳波検査で用いられる薬剤の他に,短時間の静脈麻酔薬を用いる施設も多く見られます.薬剤の効果は短時間であり,多くの場合医師の立ち会いのもとに呼吸モニターなどをしながら鎮静が行われます。それぞれの施設で検査の必要性と鎮静方法などを主治医と相談しながら,必要な鎮静方法を決めるのがいいでしょう.

(国立病院機構西新潟中央病院小児科 遠山 潤)


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