日本小児神経学会
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平成21年2月13日

厚生労働大臣           舛添 要一    殿
厚生労働省医薬食品局       高井 康行 局長 殿
厚生労働省医薬食品局審査管理課  中垣 俊郎 課長 殿

日本小児神経学会 
 理事長 大澤真木子
日本小児精神神経学会
 理事長 星加 明徳
日本小児心身医学会
 理事長 田中 英高

       

注意欠陥/多動性障害治療薬の成人以降の処方継続に関する要望

 厚生労働省におかれましては、注意欠陥/多動性障害(AD/HD)の治療薬であるコンサータ錠の一昨年末の承認と、それに続きアトモキセチン塩酸塩の迅速な審査と早期承認に向けて、格別なご配慮をいただきましたことを大変感謝いたしております。今回はこれらの薬剤の成人以降の処方継続に関し、さらにご配慮を賜りたく重ねてお願い申し上げます。

従来、AD/HDは思春期までの障害であり、その後は軽快すると考えられてきました。しかし、現在ではAD/HDの障害は成人以降も継続しうることが広く認識されています。私達日本小児神経学会、日本小児精神神経学会、日本小児心身医学会の三学会は、AD/HDの早期診断・早期治療に取り組み、患者が18歳になるまでに、自分自身の行動特性を理解し行動をコントロールできるようになり、薬物療法を終了できることを目標に治療プログラムを実践しております。しかし、スムーズに薬物療法を終了できないことがあるのも事実です。18歳という年齢は、生活環境が激変し、これまで障害克服のために協力してきたご家族や周囲の理解者のもとを離れ、学生、社会人として新たに歩み始めるという時期であり、新しい環境に順応できるか否かを細心の注意をもって観察すべき時期にあたります。このような重要な時期に一律に薬物療法を中止せざるを得ないことは、障害の克服に対する大きなリスクとなり、当人にとっても、また、我々医師にとっても到底受け入れられません。また、小児期に一旦薬物治療を終了出来た場合でも、その後生活環境の激変のなかで症状が再燃することもありますが、その場合にも我が国では適切な薬物療法が行えないことは大きな問題であります。小児期からAD/HDの診療にあたっている私達の臨床現場でも、18歳以降の患者に対して適切な薬物治療が行えないことが、現在大きな問題になっております。

 一方、欧米などの諸外国では成人以降のAD/HD患者に対する薬物療法の必要性が認識されており、コンサータ錠、アトモキセチン塩酸塩を含めて複数のAD/HD治療薬が小児、成人を問わず処方可能になっております。ご承知のようにアトモキセチン塩酸塩はその薬理学的特徴により、また、コンサータ錠は放出制御型除放剤であることにより、ともに薬物乱用の危険が少ない製剤であります。私達三学会は我が国におきましても、一日も早く18歳以上の成人患者にもこれらのAD/HD治療薬が処方可能になりますよう、厚生労働省のご高配をお願い申し上げます。


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