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「フェニトイン薬価引き上げの要望」につきまして経過報告

                        2010.3.20

日本小児神経学会

理事長 大澤真木子

薬事委員会

委員長 大塚頌子

 日本小児神経学会は「フェニトイン薬価引き上げの要望」を平成21年9月18日に
厚生労働大臣に提出しておりましたところ、このたび薬価の引き上げが認められました。
詳細は下記のPDFファイルをご参照ください。今後も新薬の早期承認の要望とともに、
長年使い続けられてきた有効性の明らかな医薬品が、採算割れなどの理由で製造中止に
追い込まれないように支援していきたいと考えます。


2009.9.18

厚生労働大臣
長妻  昭 殿

日本小児神経学会

理事長 大澤真木子

       

フェニトイン薬価引き上げの要望

謹啓
 時下ますますご清栄のことと存じます。
 平素はてんかん診療に格別のご配慮をいただきありがとうございます。てんかん治療の主流をなすのは、抗てんかん薬による薬物療法でありますが、近年新規抗てんかん薬として、ガバペンチン、トピラマート、ラモトリギンをご承認していただきましたことにより、てんかん診療に新たな選択肢が広がりつつあることは、我が国のてんかん診療の向上のために喜ばしいことと大変感謝申し上げます。
 一方、従来の抗てんかん薬にもそれぞれの特徴があり、長所も短所も熟知した使い慣れた薬として重要なものが多くあります。さらに古い薬であるために薬価が低く抑えられており、医療費の削減にもつながる利点にもなっております。しかし、従来の抗てんかん薬は薬価があまりにも低いために、製薬企業においてはほとんど採算ベースにのらないという事態に陥り、市場から撤退する動きも予想されます。その代表的な例がフェニトインであります。フェニトインは1940年に我が国で承認されて以来、長年使い続けられてきた代表的な抗てんかん薬があります。主に部分発作に有効な抗てんかん薬とされていますが、様々な難治な発作に有効性を発揮し、この薬なしには発作のコントロールが不可能な患者やてんかん重積状態の反復を抑制するためにフェニトインが不可欠な患者も多数おります。このように臨床現場では、かけがえのない抗てんかん薬としていまだに使用し続けられている薬です。この抗てんかん薬が採算の問題のために、販売中止に追い込まれることになれば、我が国のてんかん診療にとり大きな痛手と考えられます。また、従来の抗てんかん薬と新たに承認された新規抗てんかん薬を必要に応じて使い分けながら、バランスの良い適切な抗てんかん薬療法を行っていくことは、てんかん診療のあるべき姿であり、全体として医療費の削減にもつながると存じます。

 以上の理由から、フェニトインに対し適切な薬価引き上げをお認めいただきますように心からお願い申し上げます。

 謹白


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