日本小児神経学会
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平成23年3月 18日

関係各位

一般社団法人 日本小児神経学会
理事長 大澤真木子

子供達を守るためのお願い

 去る3月11日に発生した東日本大震災で被災された皆様に心よりお見舞いを申し上げます。お亡くなりになられました方々のご冥福をお祈りするとともに、ご遺族に心からお悔やみを申し上げます。また、被災地域の一日も早い復興のために、被災地での母子を守るための施策を立てて頂いております行政各位に心より御礼申し上げます。大震災と原子力発電所の事故、引き続き起こっております社会的混乱は、わが国がこれまで経験したことのない未曾有のものでございます。
 日本小児神経学会では、理事/評議員からの情報を集めており、その情報の基に以下のようなお願いがございます。すでに状況を把握しておられる部分もあるかと存じますが、よろしくご高配ください。

  1. 現地からの医療現場の声、小児神経学会理事・評議員の意見を継続的にお届け致します。早急な対応をお願いできれば幸いでございます。
  2. 三次救急を引き受けている病院などの医療施設への計画停電をできるだけ避けて頂きたくお願い申し上げます。昨日起こりました事例として、以下のような事象が起こっております。計画停電に際し、非常用発電機の故障があり、某医大を統括するサーバが停止しました。結果的に電子カルテがダウンし、診療不可能状態となり、患者様にご迷惑をかけました。病棟の指示も危機的な状況でした。非常用発電機は今回のような継続的な計画停電用には対応していないため、いつ不具合が発生するか心配されます。大学病院の発電機が壊れますと致命的です。少なくとも命をお預かりしている病院は、計画停電の対象から除いていただきたいと思います。また、在宅呼吸器を利用されている患者さんに対しては、計画停電の際、病院の電源を提供するなどの措置が取られています。もし、病院が計画停電に入りますと、これらの患者さんの生命の危険が危惧されます。私共も、病院の廊下などの電気は消して、節電に務めております。患者さんの命を守るため、ご理解のほどお願い申し上げます。
     中には災害拠点病院が、計画停電に巻き込まれており、重油不足の関係で危機的状況におかれている所もございます
  3. 医療関係者の通勤のためのガソリンが入手しづらい状況です。関東地区でも欠勤せざるをえない医療従事者がでてきております。宿泊施設を確保していますが、それも限られています。現在は帰宅をやめ病院内で過重な労働が続いている状況もあり、医療者全体の疲弊が今後危惧されております。
  4. 子どもの心を守るため、マスメディアへお願い申し上げます。
    被災地のお子さんが心的外傷を受けられた事は言わずもがなですが、そのニュースに触れたお子さんにも同様に心的外傷が起こりえます。この度の大震災では、災害の状況が繰り返し同じビデオを使用して放映されました。私共大人がそこから情報を得た事は事実です。確かに必要な情報でありました。しかしながら、映像が繰り返されすぎたという事はないでしょうか?子どもの事を考えますと、特に幼い子どもは「再生」「録画」という概念があまりないため、テレビで再生されるそのようなシーンが実際に何度も起こっていると考え不安を高めてしまう事があります。
     現在では、両親の間での家庭内暴力を見聞きしたお子さんに、高次機能の問題が起こりうる事も明らかになってきております。できるだけ災害や恐怖の場面をテレビで反復再現する事は避けて頂くか、それらの映像を出している時には「これらの映像を見る事により幼いお子さんは心的外傷を受ける可能性があるので、小さいお子さんには見せないようにしましょう」というテロップを流して頂くなどの配慮が必要と考えます。

 また、本学会は、今後も、状況を踏まえながら、情報あるいは意見をお伝えしてまいります。そして、小児神経疾患の子どもたちの受け入れなど、本学会が役に立てることがあれば、可能ならば、学会として協力をいたしますのでお伝え願えればと存じます。
この国家的な難局を乗り越えられるように願っております。


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